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ホジャ・オビ・ガルム渓谷
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サナトリウム「ホジャ・オビ・ガルム」
このホジャ・オビ・ガルム渓谷に、極めてユニークなラドン温泉があります(湯温は吹き出し口で62〜96度)。サナトリウム「ホジャ・オビ・ガルム」です。ソ連時代に、この温泉郷(標高1900m)に700人収容の高層のサナトリウムが建設されました。首都ドゥシャンベから約50km離れており、車で一時間程度で到着します。険しい山中に急に出現する高層建築を眺めると、人気があって高収益をあげているかと思うのですが、中へ入ってみると、実際はそうでもなさそうです。
このサナトリウムは国営で、もう15年以上何の修理も行われず、内部の家具類は20年以上前のソ連時代のものが壊れたままになっており、エレベーターは故障したままです。
中庭の露店では、宿泊客向けにトイレットペーパー、洗剤、歯ブラシ等が売られていました。
一階にレストランがあるのですが、8階の居住スペースからは歩いて往復しなければなりません。歩いてみると、けっこう疲れました。そのためか、ソ連時代はいつも満室で、予約が難しかったこのサナトリウムも、現在では30%前後の入所率だそうで、内部は閑散としていました。政府に補修する予算が無いのであれば、管理を民間企業へ委ね、手直しをしてもらって採算ベースに乗せるのも一つの方法かと思います。
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この北への街道をさらに北上してみました。街道は北部のペンジケントやホジャンドへ続いているはずでした。
ドゥシャンベ市内には、すでに雪は残っていない3月上旬の事でしたが、ギッサル山系はまだ一面の銀世界であり、峠の街道では除雪車が大忙しでした。
やがて除雪車が峠の向こうへ消え、除雪作業を待っていた車が進み始めました。
しかし、除雪作業が不十分だったため、車は前進できませんでした。
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動けなくなった車をみんなで押して、押し出しました。僕も真面目に押して手助けしました。
そのうち、狭い街道には次から次に車が押し寄せ、戻ろうとしても戻れない混雑状況になりました。
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車から運転手たちが出てきて、道路の様子を確認していました。
しばらくして、スコップが出てきて、手作業で除雪が始まりました。 |

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そこへ現れたのが羊の一団。
羊が通過するまでは、みなじっと眺めて作業も中断でした。
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待ちきれなくなった人は、車から出て、歩き出していました。
やがて、スコップでの除雪も一段落し、わだちに沿って一台づつ動き始めました。
除雪車の不注意で約一時間の時間のロスでしたが、こちらの人は慣れているのか、慌てず、騒がず、辛抱強い対応をしていました。
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