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サハリンで見かけた山野草 - No.4 - |
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121.ミヤマハンショウヅル(深山半鐘蔓) 分類:キンポウゲ科センニンソウ属 学名:Clematis alpina ssp. ochotensis 撮影日:6月中旬 茂みの中に蔓が伸び、ホオズキのように吊り下がっていた。花の形を半鐘に見たててた名前のようである。 |
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122.アキノウナギツカミ(秋の鰻掴) 分類:タデ科イヌタデ属 学名:Persicaria sieboldi 撮影日:8月中旬 とても小さな花が群生していた。面白い名前だが、茎に多数のトゲトゲがあり、ヌルヌルしたウナギでも掴まえられるという事らしい。 |
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123.アキノキリンソウ(秋の麒麟草) 分類:キク科アキノキリンソウ属 学名:Solidago virgaurea var. asiatica 撮影日:9月上旬 アキノキリンソウはほとんどの山野で見かけたが、この花は浜辺に近い河口に咲いており、ここが北国である事を感じさせる。 |
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124.カラフトヒヨクソウ(樺太比翼草) 分類:ゴマノハグサ科クワガタソウ属 学名:Veronica chamaedrys 撮影日:7月上旬 中国の「比翼の鳥」が由来なのだろうか。英名ではBird's-eye speedwellだが、目に共通性がありそうである。 |
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125.ミヤマアキノキリンソウ(深山秋の麒麟草) 分類:キク科アキノキリンソウ属 学名:Solidago virgaurea var. leiocarpa 撮影日:8月上旬 普通のアキノキリンソウに比べて花が上部に集中し、花自体も大きめだそうである。名の通りの深山で見かけた。 |
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126.オドリコソウ(踊子草) 分類:シソ科オドリコソウ属 学名:Lamium album var. barbatum 撮影日:8月上旬 国道とジャガイモ畑に挟まれたところでオドリコソウが群れていた。東京で普通に見かけるオドリコソウが寒地のサハリンで咲いている事を知り、その適応力に感心した。 |
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127.マツヨイセンノウ(待宵仙翁) 分類:ナデシコ科マンテマ属 学名:Silene alba 撮影日:8月上旬 元々あったのか、誰かに持ち込まれたのか不明であるが、マンテマ系の花はあちこちで見かけた。この花は比較的人家に近い場所でよく目にした。 |
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128.シレネブルガリス(和名:風鈴草) 分類:ナデシコ科マンテマ属 学名:Silene vulgaris 撮影日:8月上旬 この花は学名が花の名前になっているが、和名では風鈴草という場合もあるそうだ。サハリンでは遠く離れた山奥でも見かけた。 |
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129.ノダイオウ(野大黄) 分類:タデ科ギシギシ属 学名:Rumex longifolius DC. 撮影日:7月下旬 サハリン(カラフト)なのでカラフトノダイオウなのだろうか?僕には普通のノダイオウに似ているように見えた。 |
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130.ハタザオ(旗竿) 分類:アブラナ科 ヤマハタザオ属 学名:Arabis glabra 撮影日:8月上旬 小さな細長い植物の先に白い花が咲いていた。しばらく名前がわからないままだったが、写真を送った友人からハタザオではないかというコメントがあった。図鑑で確認してみると良く似ていた。 |
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131.オオアマドコロ(大甘野老) 分類:ユリ科ナルコユリ属 学名:Polygonatum odoratum var. maximowiczii 撮影日:6月中旬 会社のレクリェーションで出かけた海岸付近で見かけた。アマドコロより大きかったのでオオアマドコロとしたが、アマドコロかもしれない。 |
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132.カラマツソウ(落葉松草) 分類:キンポウゲ科カラマツソウ属 学名:Thalictrum aquilegifolium 撮影日:6月下旬 花が唐松の葉を連想させるが、こちらは木ではなく、キンポウゲ科の草本である。 |
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133.コンロンソウ(崑崙草) 分類:アブラナ科 タネツケバナ属 学名:Cardamine leucantha 撮影日:6月中旬 クレソンに似た花であるが、葉はモミジ葉であり、クレソンとは違っていた。崑崙草とは、中央アジアにある崑崙山脈にちなんだ名前なのだろうか。 |
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134.ホースラディッシュ(西洋山葵) 分類:アブラナ科セイヨウワサビ属 学名:Armoracia rusticana 撮影日:6月中旬 これもクレソンと思っていたが、草丈がかなり高いことと、葉の形が違うような気がして、長い間不明花になっていた。最近になって掲示板でホースラディッシュではないかとの指摘を受け、そのコメントに納得した。 |
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135.カラフトダイコンソウ(樺太大根草) 分類:バラ科ダイコンソウ属 学名:Geum macrophyllum var. sachalinense 撮影日:7月上旬 どうやらカラフトダイコンソウのようだった。このような黄色の小さな花は見分けるのが難しい。 |
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136.チシマヒョウタンボク(千島瓢箪木) 分類:スイカズラ科スイカズラ属 学名:Lonicera chamissoi 撮影日:7月中旬 赤い実は有毒だそうだが、サハリンの人々もその辺の事は良く知っていて、食べてはいけないと何度か注意された。 |
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137.ヒメスイバ(姫酸葉) 分類:タデ科スイバ属 学名:Rumex acetosella 撮影日:7月中旬 日本でも僕の子供時代にはよく見かけたような記憶だが、最近はどこもかしこも舗装されてしまい、こういうスイバ属の植物も見かけなくなってきた。 |
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138.ヒルガオ(昼顔) 分類:ヒルガオ科ヒルガオ属 学名:Calystegia japonica 撮影日:8月上旬 どこから逃げ出したのか、このヒルガオは民家などからはだいぶ離れた荒れ地の密生した雑草の中で顔を出していた。 |
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139.ヒロハツリバナ(広葉吊花) 分類:ニシキギ科 ニシキギ属 学名:Euonymus macropterus Rupr. 撮影日:8月下旬 7月末にまだ緑の保護色だったヒロハツリバナが一ヶ月経ったら赤く変色していた。 |
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140.バイカウツギ(梅花空木) 分類:ユキノシタ科バイカウツギ属 学名:Philadelphus coronarius 撮影日:7月上旬 梅の花に似ている事が名の由来のようだが、花も木全体の雰囲気も梅とはかなり違うと思うのは自分だけだろうか。 |
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141.カラフトハナシノブ(樺太花忍) 分類:ハナシノブ科ハナシノブ属 学名:Polemonium acutiflorum var. laxiflorum 撮影日:8月上旬 サハリンではあまり人の訪れそうもない山奥でよく出会った。出会った時の周囲の環境にもよるのだろうが、この花がとても際だって美しく見えた。まさに荒涼とした原野の中で忍ぶ美しい花だと思った。 |
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142.コカラマツ(小唐松) 分類:キンポウゲ科 カラマツソウ属 学名:Thalictrum minus var. stipellatum 撮影日:7月下旬 日本では亜高山帯から高山帯で見かけるコカラマツもサハリンでは郊外の里山や野原で咲いていた。 |
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143.ゲンノショウコ(現の証拠) 分類:フウロソウ科の多年草 学名:Geranium thunbergii 撮影日:8月中旬 東京で見慣れたゲンノショウコよりかなり小さい気がしたが、葉と花は似ていた。 |
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144.ゴボウ(牛蒡) 分類:キク科ゴボウ属 学名:Arctium lappa L. 撮影日:8月中旬 ゴボウはサハリンに限らずロシアではよく目にするが、ロシア料理でゴボウは食べた事がないし、見た事もない。食べないのだろうか。 |
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145.エゾルリトラノオ(蝦夷瑠璃虎尾) 分類:ゴマノハグサ科ルリトラノオ属 学名:Veronica kiusiana ssp. miyabei 撮影日:7月下旬 この写真は原野の中で不意に出会ったエゾルリトラノオである。初めて見た花で、その大きさと豪華さにしばらく見とれたものだった。しばらく名前がわからないでいたが、エゾルリトラノオだと思う。 |
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146.イワオウギ(岩黄耆)? 分類:マメ科イワオウギ属? 学名: 撮影日:7月中旬 カラフトゲンゲの群落の片隅で咲いていた。初めてであったのでカラフトゲンゲの色違いかと思ったが、カラフトゲンゲには白は無く、イワオウギ属かもしれない。今のところ同定は出来ていない。 |
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147.シモツケ(下野) 分類:バラ科シモツケ属の落葉低木 学名:Spiraea Japonica 撮影日:7月中旬 シモツケはサハリンでも南から北まで広く自生していたが、日本のシモツケよりも花の表面にある毛が長い傾向があった。 |
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148.オニシモツケ(鬼下野) 分類:バラ科シモツケソウ属の多年草 学名:Filipendula camtschatica 撮影日:7月中旬 鬼の名が付いたシモツケだが、普通のシモツケと違って人の背丈を超えるものもあり、鬼とはその大きさに由来したもののようである。サハリン北方ではよく見かけた植物である。 |
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149.ニセアカシア(ハリエンジュ:針槐) 分類:マメ科ハリエンジュ属の落葉高木 学名:Robinia pseudoacacia 撮影日:7月上旬 ニセアカシアは1873年に初めて日本へ渡来したとの事。サハリンの公園にあったこのニセアカシアは日本の統治時代に日本人が植えたものと思われる。 |
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150.サラシナショウマ(晒菜升麻) 分類:キンポウゲ科サラシナショウマ属 学名:Cimicifuga simplex 撮影日:8月下旬 どこまでも続いていそうな奥深い森林の中でサラシナショウマが舞っているように咲いていた。よく見るとブラシ状の花の中で蜜を求めて虫が動いていた。 |
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151.ベニバナミネズオウ(紅花峰蘇芳) 分類:ツツジ科ミネズオウ属 学名:Loiseleuria procumbens f. rubra 撮影日:6月中旬 広大な湿原の片隅で遭遇した。ピンクの小さな花が太陽の光を求めているように見えた。 |
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152.ドクゼリ(毒芹) 分類:セリ科ドクゼリ属の多年草有毒植物 学名:Cicuta virosa 撮影日:8月上旬 ドクウツギ、トリカブトと並んで日本三大毒草の一つだそうだが、大群生しているところがあった。 |
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153.キクバクワガタ(菊葉鍬形) 分類:ゴマノハグサ科 ルリトラノオ属 学名:Pseudolysimachion schmidtianum ssp. schmidtianum 撮影日:6月中旬 サハリン北方の道路沿いの土手に咲いていた。美しい花の塊が誰に注目される事もなく無造作に咲いているのがサハリンらしかった。 |
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154.ヒツジグサ(未草) 分類:スイレン科スイレン属 学名:Nymphaea 撮影日:7月中旬 湿地帯にあった沼地に睡蓮が咲いていた。周囲にはエゾワタスゲが咲き、その風景の中には太古からの荒涼とした風情が息づいているように感じられた。 |
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155.ホソバウンラン(細葉海蘭) 分類:ゴマノハグサ科ウンラン属 学名:Linaria vulgaris 撮影日:7月下旬 この花は群生している場合が多かった。この花だけだと黄色だけの世界になるが、他の野花と共生している場合、互いの花々を引き立たせる不思議なパワーを秘めている。特にラマーシカの白と、アカツメクサの赤とは良く調和されていた。 |
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156.コデマリ(小手毬) 分類:バラ科シモツケ属 学名:Spiraea cantoniensis 撮影日:7月8日 大きく育ったコデマリを見かけたが、その全体像は巨大なタコのようにも見えた。この花は寒冷地でも適応力が高そうだと思ったが、シモツケ属とわかって納得した。 |
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157.マツムシソウ(松虫草) 分類:マツムシソウ科マツムシソウ属 学名:Scabiosa japonica 撮影日:7月下旬 人の手が入った花壇のようなところでしか見た事が無かったマツムシソウが草原で自生していた。 |
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158.ミツガシワ(三槲) 分類:ミツガシワ科ミツガシワ属(一属一種) 学名:Menyanthes trifoliata 撮影日:7月中旬 北サハリンの湿地帯で出会った。一属一種の多年草だそうである。花弁の表面が毛の生えたように見える。 |
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159.ホロムイイチゴ(幌向苺) 分類:バラ科 キイチゴ属 学名:Rubus chamaemorus 撮影日:7月中旬 サハリン北方の湿地帯に多く、時間があればバケツ一杯程度はすぐに収穫出来そうだった。名前の幌向とは岩見沢近郊の幌向で確認されたからのようだ。 |
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160.エゾニワトコ(蝦夷接骨木) 分類:スイカズラ科ニワトコ属 学名:Sambucus sieboldiana 撮影日:8月下旬 赤い実を付けた姿はナナカマドにも似ている。変わった名前だが、茎や葉が薬用として利用されていたそうである。 |
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