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ヒツジグサ(未草)(スイレンの野生種)
分類:スイレン科スイレン属の水生多年草
学名:Nymphaea tetragona
露名:Кувшинка четырехугольная
分布:日本、朝鮮半島、中国、シベリア、欧州、北アメリカ
名の由来:未の刻(午後2時)頃に花を咲かせることから
撮影:2008年7月11日、北サハリン
北サハリンの広大な湿地帯を歩く機会があった。
そこには道はなく、人跡未踏の地の果てのような場所だった。
あちらこちらに大きな沼が点在し、その周囲ではエゾワタスゲの
白い花が風に揺れていた。
湿地帯は地平線の彼方まで続いており、
荒涼とした風景だった。
沼面に目を凝らすと無数の白い花が確認出来た。
そばへ行ってみるとヒツジグサだった。
花は日本で見かけるスイレンの半分ほどの大きさであり、
かなり小さく感じられた。
このヒツジグサが園芸種のスイレンの原種のようである。
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