サハリンで見かけたスポーツ
パラグライダー

  2008年の初冬からユージュノサハリンスクを見下ろすスキー場(ゴールヌイヴォズドゥハ(旧旭ヶ丘))にゴンドラが登場し、春夏秋冬、市民はいつでも気軽にスキー場の上まで行くことが可能になりました。冬はスキーヤーで賑わうゴンドラですが、夏はグライダーを担いだ人々が頻繁に利用し、スキー場の上はいつの間にかパラグライダーのメッカになっていました。だいぶ長い時間、風に揺られながら、とても楽しそうに見えました。

パラグライダー (テイクオフ(離陸)の様子)

風を読んでグライダーを広げる

グライダーが風を受けて上に上がる。

斜面を走りながらテイクオフ。
クロスカントリースキー
 ディナモスタジアムのそばに貸しスキー屋があり、そこから一般市民用に5km、10kmなどの各コースが整備されている。
時々レースも行われているようだった。
ゲレンデにて
 去年まではロープウエイを利用してスキー場の上まで上がっていたようだが、今冬からゴンドラがオープンした。このゴンドラがスタートした頃にロシアの大統領選挙があり、投票率を上げるために、投票した人々にゴンドラのタダ券を配っていた。知人が選挙でもらったそのゴンドラ券をプレゼントしてくれた。タダ券の使用期限は一週間程度だと思ったが、ゴンドラがスタートして数日後にゴンドラが故障し、復旧までかなりの日数を要していた。タダ券は使えなくなったが、記念として大切に保管している。サハリンのスキー場も若者を中心にしてスキーからスノーボードがポピュラーになってきた。東西の冷戦が終わり、市場経済に移った現在、西側、東側という言葉が適切かどうかわからないが、西側、つまり欧米の様々な流行は案外早くサハリンへも伝わっているようだ。サハリンプロジェクトなど、欧米からの現地滞在者を介在にした影響もありそうである。
アイスホッケー
 宿舎のそばで歓声が聞こえたので、外へ出てみると近くの屋外スケート場でアイスホッケーの試合をしていた。入場料無料のオール立ち見席だった。外気温はマイナス10度、こちらの人々には丁度良い温度かもしれない。地元のチーム同士で、スタンド(とは言っても周囲の立ち席のみ)では各選手の個人名を叫びながら、盛んに応援していた。
 北サハリンにバルという小さな町があるが、そこで木造吊り屋根式のアイスホッケー場を見た事があった。吊り屋根で木造という建築構造がユニークだと思ったが、この小さな町のホッケーチームがサハリン州のチャンピオンになった事があったそうだ。バルを訪問しながら、このユニークなアイスホッケー場の写真を撮らなかったのが悔やまれる。
アイススケート スノーモービル

 ディナモスタジアムの隣にあるスケート場

 ほとんどが日本製。案外スピードが出るので山野の細い一本道などで遭遇する場合、早めに身を移して逃げないと危険である。