アルメニアを食べ歩く�◆遡邀以圈�

1）アルメニアの野外での代表的な料理と言えばホロバツ（ロシア語ではシャリリク）ですが、
その野外での正しい料理法を順番に説明したいと思います。

（1）場所を選定し、薪を集める。森があれば枯れ木などを集めやすいが、岩山の多いアルメニアでは薪は大切な材料である。ピクニックなどでは枯れ木も集めるが、薪を購入し、持参してくる場合が多いようだ。 （2）野菜（ピーマン、トマト、ナスなど）はそのまま串刺しにする。なかなか豪快である。 （3）アルメニアはキリスト教圏なので豚肉は普通によく食べる。こういう野外などでも、事前に大きく切った豚肉、牛肉、鶏肉などを用意して持参し、現地で串刺しにする。
（4）かまどの準備。大きな石ころを並べ、そこで枯れ枝や、持参した薪を燃やす。燃えて残った熱い炭を一様に均して活用する。
（5）焼き加減。この焼き加減が難しいようだ。経験による個人差が出やすいプロセスである。		 （6）焼いた肉はラワシ（薄く焼いたパン）で掴んで金串から引き抜く。この薄焼きパンには肉汁がしみ込んで美味しいとの事。さすがは肉食民族。 （7）引き抜いた焼き肉にはタマネギの丸切りをほぐして乗せ、冷めないようにラワシでふたをする。
持参した果物なども取り出して並べる。ビールやワイン、ジュースなどももちろん用意する。ホロバツは野菜と一緒にラワシで包んで食べるのが一般的である。 あとは車座になって飲み食いするだけだ。

2）美味かったホロバツ

準備万端で作ったホロバツ。 出来上がったホロバツ見るからに美味しそうな色をしていた。（実際、とても美味かった。） 日が落ちてからの料理だったが、ベテランが腕をふるってくれた。


3）ケバブ（Кебаб）の縦穴かまどでの焼き上げ。ケバブもアルメニアではポピュラーな料理です。

縦穴に薪を入れ燃やす。すごい勢いで燃えていた。 金串に挽肉を手で握る要領で付けていく。アルメニアではこの仕事は必ず男がする事になっている。 同様にピーマン、南蛮、ナス、トマトなどを金串に刺していく。
火が収まって、おきが出来たところで、ケバブの金串を下へおろし、取っ手部分を吊す。 野菜の金串も同様におろして吊す。 肉や野菜が均一に焼けるように、金串の間隔を調節する。あとはふたをして、出来上がるのを待つ。