アルメニア・レストラン

アルメニアを食べ歩く①～レストラン編～

エレバンにも様々なレストランが開店しています。
とりあえず、自分で写真を撮ったレストランの幾つかをご紹介致します。

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マルコポ｜ロ
	このレストランはエレヴァンの通称「原宿通り」の入り口近くにあり、省庁が集中する共和国広場からも近く、立地条件に恵まれている。外に簡易の屋根を付けたカフェー（写真）と、地下の二カ所にレストランがある。一カ所では夜はバイオリンの生演奏があり、もう一カ所は室内が海賊船をあしらったデザインになっている。		昼時のカフェーは観光客や地元の若者たちで混雑している。僕がここでよく食べたのはピザだった。アルメニアにもピザ屋さんは多いが、木製の皿に盛られてくるここのピザが一番美味かった（上の写真）。価格は日本円で300円程度。それと鳥のスープが美味い。
サヤトノヴァ
	ここはフランス資本が入ったレストランだそうで、フランス人コックが腕をふるっている。中に大きなビデオスクリーンがあり、ヨーロッパ系歌手のビデオクリップが上映されている。ガラスで囲まれた店内から外は見えるが、外からは中は全く見えない。		ここはアルメニア料理ではなく、フランス料理風のものが多かった。ニジマスを油で炒めた料理を頼んだところ、トウモロコシとジャガイモが付いてきたが、このジャガイモが大きなサツマイモほど大きかった。なぜかサツマイモのような甘さもあった。
ゲタップ
	ゲタップはエレヴァンから20kmほど離れた郊外にある。林の中に独立した小屋が幾つもあり、小屋を一軒借りきるような具合になる。中央に大きな噴水が幾つか並び、40度を超える暑さの夏も、ここだけはそれほど気にならない。		ゲタップとはアルメニア語で「川辺」という意味だそうだ。アルメニアではフォレーリと言われるニジマスが地元のお魚の代表であるが、最近は川辺の養殖ものが主体だそうで、ここでもフォレーリ、若鶏の串焼きなどがお勧め料理である。
アムロッツ
	このレストランのセールスポイントは何と言っても、エレヴァンを一望できる眺めの良さだろう。高台にあるレストランの店内には望遠鏡が設置されている。（左上の写真はレストランからの眺め）		料理は典型的なアルメニア料理が主体である。初めてアルメニアへ来た人には、市内も一望できるここのレストランがお勧めである。夜は生バンドが入り、アルメニアの歌が流れる。座席数は少ないので、夜は予約をしたほうがよい。
ゴル
	ゴルは入り口にブドウのツルがのび、店内のテーブル数は四個程度で、十数名も入れば満席となる小さなレストランである。店内は小綺麗で、地元の画家の絵が何点か飾られ、落ち着いた雰囲気が保たれている。ここでのお勧めは鳥の焼き上げ料理である。なかなか良い味だった。		それと右の写真のポテトサラダである。ポテトというものの、様々な野菜が入って量が多い割に日本円で80円程度とリーズナブルである。いつもアメリカ人が来訪しており、声をかけたら国連の職員さんだった。
モンテクリスト
	モンテクリストは中世の城を思わせるデザインである。川沿いにあり、川の水と城の石垣との取り合わせが独特な雰囲気を醸し出しているアルメニア料理店である。		川を挟んだ対岸にもテーブルを並べた建物があり、座席数は十分にある。時々さまざな縫いぐるみの人形が現れて愛嬌を振りまく（写真）。
アイリッシュパブ
	完全なアイリッシュパブでアルメニアの雰囲気は全くない。ホームシックにかかった欧米人向きのお店である。そのせいでもないのだろうが、店内は外人客がやたらと多い。支配人は温厚で恰幅の良さそうなおじさんだった。		店の片隅に置かれたグランドピアノでニヒルな感じのピアニストが演奏していた。料理もアイリッシュ系が中心。パブ開店の時は20年物のアルメニアコニャックを無料で振る舞っていた。
中華レストラン
	エレヴァン市内には中華レストランが数軒あるが、日本にあるような中華料理店を期待して行くと、落胆する事になる。麺類を使った料理にはインスタントラーメンの麺が使われていた。		料理人も若者が多く、経験を積んだ料理人ではなく、にわか仕立ての料理人といった感じである。店内には中華料理屋の雰囲気はあるが、料理の内容はイマイチだった。
ホエニシア				《人工滝のあるレストラン》名前は忘れてしまったが、ポンプで水を循環させた人工滝のあるレストランがある。大きなレストランで、本格的なアルメニア料理を出してくれる。
	ホエニシアは地中海料理店である。店内の雰囲気や身だしなみの立派なボーイの対応もかなり本格的なレストランを感じさせる。欠点は他の料理店に比べて価格が高すぎる事である。と言っても、日本の大衆レストランで食べる料金程度である。地中海料理店だけあって、イカ天など、水産物を利用した料理が多そうだった。
コングレス
	コングレスはイタリア系資本のコングレスホテル内にあるイタリアレストランである。ここの目玉はパスタ類で種類も多く、本場の味が楽しめる。裏側はホテルのプールになっており、夏場は水着を着て日光浴をしている泊まり客が多い。
その他のレストラン
	<日本レストランの『SHINTARO』> 唯一あったお寿司屋さん。中に入ったら、寿司ネタがガラス張り冷蔵庫の中に入っていたが、種類、量とも少なく、博物館の標本のように見えた。寿司のほうはタシケントにいた韓国人から手ほどきを受けたようだった。訪れた時は夏場であり、見た目のマグロの鮮度に疑問があったので、入店したが、オーダーせずに店を出た。	<テルジャン> エレヴァンの町はずれにあり、交通の便が良くない。民家が少ないためか、屋外で夜遅くまで生バンドを演奏して騒いでも、付近の住民からの苦情は無いようだ。海外から帰省するアルメニア人の凱旋バンケットや結婚式にも利用されている。しかし、小さなホテルが併設されており、明け方まで続く騒音は泊まり客には迷惑である。（僕は一時ここにも宿泊した事があった。）ここの庭園は美しい。	<ホテルの朝食> パン、ジャム、蜂蜜、ジュース、ヨーグルト、ハム、バター、チーズ、卵焼き、サラダ、リンゴ、コーヒー、紅茶。毎日こんなところの繰り返しである。粗食で育った僕には十分な朝食だった。お世話になったところでは、コックやウエイターが夜遅くまで働いているためか、定刻に食堂へ行っても、朝食の準備が遅れている場合が多かった。	写真は撮っていないが、よく行ったレストランとしてはグルジア料理中心で民族楽器の演奏が行われる<カフカス>や、メニューに全ての料理が詳細写真で表示されている<シティー>、気楽に行ける感じの<クルンク>、ピアノの生演奏がある<ピアノ>、本屋の奥が料理店になっている通称<文学座>、ピリ辛味とテキーラのメキシコ料理店<サボテン>などがあった。ソ連時代の町を思い出すと、比較にならないほど多様になっている。