エレバン・街角

まちかどで② На улицах②

街で見かけた芸術品

（写真をクリックすると大きいサイズになります。）


ドラム缶を切ってつないだテーブルとパイプ製のロボット	青空市場の近くにあった彫刻抽象的だが、インパクトのある作品だった。	オペラ劇場のそばにあったピアノを弾いている彫刻。躍動感にあふれた作品である。
エレヴァンの都市設計をしたタマニャンの石像
	岡本太郎の『太陽の塔』の曾孫みたいな作品	花売りおじさん像。実在した人物だったそうで、美しい女性には花を無料でプレゼントしていたとの事。この花売りおじさんは僕のお気に入りの銅像である。

エレヴァンを歩く


エレヴァン市内を見下ろす高台に剣を持った大きな祖国の母像がある。そこに第二次世界大戦で活躍したT38型戦車があった。	墓石には顔を彫っている場合が多い。写真を参考にして彫るのだそうだ。非常に良くできており、まるで写真を貼ったようだった。でも戦死は痛ましい。	市の中央にある共和国広場の噴水。40度を超える暑い夏には欠かせない風景だ。

いつも通った道に子犬が捨てられていた。何だか気になって、夕方餌をやりに行ったらもういなかった。良い飼い主に拾われたのだろうか。	公園の噴水。水は計ったように丁度円周に沿って落ちてくる。鳥かごのように見えた。	よく歩いた散歩道。この先にうまいコーヒー店があり、時々立ち寄った。

コニャック工場『アララト』

アルメニアと言えばコニャックが真っ先に思い浮かぶ人も多いのではないか。昔からアララト銘柄のコニャックは定評があり、イギリスのチャーチル首相はアララトしか飲まなかったという言い伝えもある。このアララト工場を訪問してみた。この会社が管理しているコニャックを寝かせた樽は４万５千樽だそうで、工場内にはコニャック入りの樽が山積しており、ニオイだけで酔いそうだった。
しかしこのアルメニアを代表するようなアララト工場も現在では外国資本（フランス）の傘下に入ったとの事。
屋内にはアルメニア系フランス人で、世界的に有名な歌手であるシャルル・アズナブールの垂れ幕が下がっていた。彼はアルメニアへの経済支援をしているとの事。

ここに1902年からねかせているという年代物のコニャックの樽があった（左の写真）。もう百年以上になるが、中のコニャックはいったいどうなっているのだろうか。座布団に乗せられて奉られてしまっては、この会社の守護神みたいな感じでもあり、今後もなかなか飲みにくい存在で有り続けるのだろう。
工場内に世界各国の著名人がオーダー済みの樽が寝ていたが、その中にロシアのエリツィン元大統領がオーダーしたという樽もあった（上の写真）。
最近は体力の衰えが目立っているエリツィン氏のようだが、コニャックが熟成するまで待てるのだろうか。左の百年前のコニャックといい、飲まれる方も、飲む方も大変そうである。