リンネンソウ(リンネ草)
分類:スイカズラ科リンネソウ属
学名:Linnaea borealis
撮影日:7月下旬
(Sakhalin)
 この花を「私の花」と言っていたスエーデンの著名な植物学者だったカール・リンネ(1707-1778)に敬意を表し、オランダの植物学者ヤン・フレデリック・グロノヴィウス(Jan Frederik Gronovius )がリンネの名をとって名付けた花である。それまでのこの花の名は Campanula serpyllifolia だった。英語名はTwinflower、スウェーデン語名は Linnea、露語名はЛиннея
 リンネソウはスイカズラ科の常緑小低木であり、成長したリンネソウでも高さが10cmを超える事はないそうだ。糸のような細い若枝、上で別れて別々に下向きに咲いている可憐な花姿を見ていると、とても木とは思えない。
 リンネソウの伝統的な利用法の一つとして、昔は子供の病気の際とか、下痢止めとして民間療法に用いられたそうである。
深山の空気のきれいな針葉樹林帯で出会うと、とても清々しい気分になるが、サハリンの北方では、人家のそばや公園のような場所でも出会った。