コミヤマカタバミ(小深山傍食)
分類:カタバミ科
学名:Oxalis acetosella
撮影日:6月上旬
 サハリンの春の到来は遅い。5月中旬になって、やっと市内のほとんどの雪が溶けるが、山間部にはまだ雪は残っている。木の芽が膨らみ、新緑の季節になるのは6月上旬頃だろうか。そのような、まだ草も疎らな季節の週末は、郊外の低山を散策するのが楽しみである。澄んだ空気を吸い、地上に現れた緑の葉に感動し、太陽に、風に感謝し、全てが癒される。そんな森の中を散策していたら、コミヤマカタバミに出会った。コミヤマカタバミは清々しさを伝える花である。なぜなら、この花が顔を出すのは、空気の澄んだ清々しい場所だけだから。