(上)親切に説明してくれた村長の
ニーナ・イグナチエヴナ・ドゥルジーナ(Нина Игнатьевна Дружина)さん

1990年、シカチ・アリャン村(Сикачи-Алян)でナナイ語の教育が始まった。
1992年の村の総人口は251人だったが、2001年には305人に増えており、
そのうち297人は北方少数民族出身である。
その内訳は、労働可能人口が173人、子供が108人、年金生活者が11人となっている。
現在、村には小中学校、クラブ、診療所、個人商店があり、他の雇用場所は無い。
住民はアムール川での漁労、木の実などの採取、自家菜園などで生活をしている。


村の子供達が踊りを見せてくれた。
村には民族舞踊団『マングボ・チャチャカニ(Мангбо чачакани)』があり、
様々な年代の人々が踊りや歌に励んでいる。
この舞踊団では村の子供達が30名ほど踊りを学んでいる。
僕らに踊りを見せてくれた子供達は、マングボ・チャチャカニで学んでいる子供達だったようだ。
マングボ(Мангбо)とは、ナナイ語でアムール川のことであり、
チャチャカニ(чачакани)とは、Commelinaceae科のツユクサのことだそうだ。